AP通信によると、英ヴァージン・アトランティック航空の12億ポンドにのぼる再建案がロンドンの最高裁判所で認められた。これにより、同航空は事業の再建を継続していくことになる。
この再建案はすでに債権者からも同意を得ているが、今後アメリカの裁判所での承認も必要になる。
同航空は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、2020年第2四半期の旅客数が前年比98%減にまで落ち込み、7月には事業継続に向けた財政再建案を発表した。この案には、ヴァージン・グループとデルタ航空からの6億ポンドの支援、債権者による4億5000万ポンドの延べ払い、アメリカの投資会社からの1億7000万ポンドの融資が含まれる。
事業継続に向けて、すでに3550人を解雇したほか、ロンドン・ガトウィック空港での運航を停止した。また、大幅な需要減を乗り切るために、計画通りに11機を退役させる。同航空では、旅客需要は2023年までパンデミック前の水準に戻らないと見ている。