アメリカの旅行調査会社フォーカスライトは、2020年9月上旬に開催した「フォーカスライト・ヨーロッパ2020」で、同社が行った調査から、今後ヨーロッパの旅行者が旅行を再開するうえで重要となるキーワードとして、「柔軟性」と「衛生管理」を挙げた。
柔軟性については、コロナ禍では健康や支出により関心が高まっているなか、柔軟なキャンセルや変更が可能な予約を望む旅行者が69%~79%にも及んだ。具体的には、フランスで69%、ドイツで70%、イタリアで75%、イギリスで77%、スペインで79%。旅行者は検索の早い段階からこの柔軟な予約について調べる傾向があるという。
また、宿泊施設では清潔さとプライバシーの管理が以前よりもさらに重視されていると分析。そうした背景から、コロナ禍で人気が高まっているバケーションレンタル(民泊)でも、一棟貸しのニーズがルームシェアよりも高い傾向にあるという。
調査によると、大型ホテルはリスクが高いと思っている人が多く、各国とも約3分の1が魅力が薄れていると回答。具体的には、エレベーターでの館内の移動や不特定多数が集まる公共エリアに懸念を示しているという。