星野リゾートは2020年10月5日、九州で温泉旅館ブランド「界」を中心とした事業展開を推進すると発表した。九州各地に点在する温泉に加え、地域性を活かした滞在や職人との取り組みを強化し、国内外からの誘客を図る。星野リゾート代表の星野佳路氏は、「九州は巨大カルデラ、日本創生にまつわる神話など、国内の他の場所と違う観光要素を持っている。星野リゾートは九州に進出せざるを得ない」などと述べている。
今後は、2021年1月29日に「界 霧島」(鹿児島県・霧島温泉)、2021年夏に「界 別府」(大分県・別府温泉)を相次いで開業する予定。すでに開業日が決定している「界 霧島」は、高千穂峰の中腹に位置し、全客室から桜島と霧島高原を望む全49室。客室には鹿児島県の火山噴出物であるシラスを用いたシラス壁を使ったベッドボードや、薩摩和紙を使った照明などを設える。このほか、客室棟からスロープカーで向かう大浴場、半個室の食事処などで構成する予定だ。