アマン創業者のエイドリアン・ゼッカ氏とナル・デベロップメンツ社は、旅館ブランド「Azumi」を立ち上げると発表した。2021年春をめどに、瀬戸内エリアに第1号をオープンする計画。その後、日本の国内各地で展開する。
ゼッカ氏は約60年前に初めて日本旅館を体験。家庭的でありながらおもてなしの心があふれる宿泊形態であると、感銘を受けた。
その記憶を踏まえAzumiでは、日本独自の宿泊形態である旅館と日本の伝承を紐解きながら、地域やコミュニティを重視。同時に、日本建築の概念を重視しながらも、国際的な旅行者が満足できる設えとするなど、「旅館の再定義」に挑戦するプロジェクトと位置付ける。旅館が町全体に賑やかな連携をもたらす「地域を代表する宿」のあり方を提案するという。
なお、第1号の開業地については、現時点では「瀬戸内の島」との説明のみで、具体的な地名は明かしていない。柑橘類などの農業や漁業が盛んな地域で、「瀬戸内しまなみ海道」やアート系イベントなど、魅力的なデスティネーションと捉え、決定したとしている。