日本政府観光局(JNTO)が発表した2020年1月の訪日外国人旅行者数(推計値)は、前年の250万人から98.9%減となる2万7400人だった。12か月連続で前年割れとなったが、半年ぶりに1万人を超えた前月と比べると、ほぼ倍に増加した。
市場別では、ベトナム(86.7%減の6200人)が突出。次いで、中国(99.4%減の4500人)、韓国(99.0%減の2000人)、タイ(99.0%減の1400人)、台湾(99.7%減の1300人)と続き、これら5市場で半数強を占めた。
このうち、ベトナムとタイは7月にレジデンストラック(長期滞在者用)の受付を開始。また、台湾は9月からレジデンストラックを、韓国は10月からレジデンストラックとビジネストラック(短期出張者用)の受付を開始した。特にベトナムは、前月から3500人増と大幅に伸びており、11月1日にビジネストラックも開始されたことから、さらなる回復が期待される。
一方で、9月からレジデンストラックが開始されたマレーシアは98.8%減の600人、9月にビジネストラックとレジデンストラックを開始したシンガポールは99.8%減の100人に留まった。
なお、航空データOAG社によると、10月に国内主要6空港に到着した国際線の実績合計は、便数で前年比85.5%減の3103便、提供座席数で85.9%減の70万3310席。以前として、減便・運休が続いているが、前月に比べると減少率はわずかに縮小している。
訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。