インターナショナルSOSによると、同社と国際商業会議所(ICC)、AOKpassが共同で開発したデジタル版COVID-19健康証明書を認証するモバイルアプリ「ICC AOKpass」が、シンガポールへの入国審査で初めて使用された。
使用したのはシンガポール航空SQ637便で日本から帰国したシンガポール人。AOKpass内に保存されたデジタル版COVID-19健康証明書は、品川イーストメディカルクリニックによって発行されたもの。チャンギ空港での入国時にAffinidiが開発したUniversal Verifierによって読み取られた。入国管理局がブロックチェーンベースのデジタル認証による健康証明書を使用したのは初めてとなる。
この実証に続き、今後はマレーシアとインドネシアからの旅行者がICC AOKpassによる入国が可能になる。その後、すべての旅行者による利用が可能になる予定。チャンギ空港では利用者専用の入国レーンが設けられる。
ICC AOKpassで必要なデジタル健康証明書の発行が可能な医療機関は、シンガポール安全渡航ウェブサイトで確認できる。シンガポールに向う旅行者は、出発前にPCR検査を受け、その結果をQRコードでICC AOKpass内に受け取る。
ICC AOKpassでは今後、ワクチン接種の記録などの認証も可能にしていく方針。