航空データ分析を提供するシリウムは、2021年2月12日から始まる春節期間の中国国内線について、旅行需要の減少が見込まれることから、座席供給量も減少すると予想している。中国では、北京周辺の河北省で再び新型コロナウイルス感染者数が増加しているため、中国政府は春節の休暇期間の旅行自粛を呼びかけているところ。
例年春節では約17億人が移動すると言われているが、中国運輸省によると、今年は2019年比で40%減少すると見込まれている。
シリウムのデータによると、国内線便数の減少はすでに見られ、昨年10月初旬には週平均1日1万2600便と2019年のピーク時をも上回り過去最高となったものの、今年1月には1日8600便にまで減少している。
1月25日時点で、中国の航空会社が運航している旅客機は約3500機。2400機以上が少なくとも国内1路線を運航しているが、前年同日と比較すると15%減少となる。旅客機1機あたりの平均飛行時間も前年比14%減の6.1時間にとどまっている。