卒業旅行を断念する学生が多数、「本当は行きたかった」トップはヨーロッパで断トツ

旅行体験予約サイト「Klook(クルック)」は、このほど「コロナ禍における卒業旅行の実態調査」をおこなった。これによると、2021年2~3月に卒業旅行を予定しない」と回答した学生は6割に上り、最多理由は「新型コロナの感染防止」だった。

卒業旅行を予定しない理由は、「新型コロナの感染防止」(59.7%)に続き、「緊急事態宣言の延長」(32.8%)、「世間の目が気になる」(22.4%)、「家族や知り合いに止められている」(16.4%)などコロナ関連が上位を占める。「旅行に行くお金がない」は23.9%だった。

発表資料より

また、コロナ禍によって卒業旅行を「予定していない」人たちに、「新型コロナが少し落ち着いたタイミングで、今年4月前に卒業旅行に行くことを考えているか」と尋ねたところ、「行きたいが半分あきらめている」が26.4%、「行きたいが完全にあきらめている」が22.6%、「もう行くつもりはない」が39.6%と多数を占め、卒業までの旅行は多くが断念せざるを得ない状況になっている。自由回答では、「卒業旅行のために就活を頑張り貯金もしており、残念」、「学生最後のイベントがなくなり悲しい」など、悲痛な声も上がった。

一方で、「2~3月に卒業旅行を予定している」人も33.7%に上る。予算は「3万円未満」が16.3%、「3万円以上5万円未満」が18.9%、「5万円以上7万円未満」が18.9%で、海外旅行ができないこともあって、7万円未満が過半数を占めた。

「予定している」学生の行き先は、「北陸・東海」、「大阪」が24.3%の同率でトップ。「東京」が16.2%にとどまったのに対し、「東北」が18.9%となるなど、コロナ禍で行き先の変化もみられる。

なお、行く予定のない人の本当は行きたかったデスティネーションは、「ヨーロッパ」が46.4%で断トツのトップ。「大阪」、「北海道」、「東京」などの国内勢も上位を占め、海外では「ハワイ・グアム・サイパンなどのビーチリゾート」が25%、「アメリカ」が17.9%とトップ3だった。

発表資料より

調査は2月5~8日にインターネットで実施。2021年3月に卒業する学生110名から回答を得た。

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