博報堂生活総合研究所は、2021年5月分が対象となる「来月の消費予報」を発表した。これは、「来月の消費意欲」を点数化し、消費の先行きを調査するもの。調査対象は20~69歳の男女1500名。
それによると、5月の消費意欲指数は47.6点で、前月比ではマイナス0.1ポイントと横ばいだったが、前年比ではプラス5.1ポイントと大きく上昇した。ただ、調査は4月1日~5日にかけて行われており、1都2府1県への緊急事態宣言発出前であるため、実際の行動には変化が見られると推測される。
消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、消費にポジティブな回答は前年の245件から368件に増加。一方、ネガティブな回答は前年の1096件から875件に減少した。
消費にポジティブな回答を具体的にみると、「(大型連休など)季節特有の消費(50件→129件)」、「欲しいものがある(92件→122件)」などの回答が増えている。
一方、消費にネガティブな回答では、コロナ禍に関するものが560件から200件にははぼ半減。具体的には、「コロナなど病気の流行が怖いので出かけたくない(200件→59件)」、「コロナで外出できない・自粛(219件→91件)」、「コロナなどで収入減(157件→119件)」などとなった。
また、「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」との回答は27.1%。前月比ではマイナス2.7ポイントだったが、前年比ではプラス4.6ポイントとなった。カテゴリー別では、前年比で最も伸びたのがファッションでプラス54ポイント。ついで旅行がプラス45ポイントとなった。このほか、レジャーがプラス42ポイント、外食がプラス39ポイント。