中国では、2021年10月1日から始まった今年の国慶節の大型連休期間の旅行者が大幅に減少した。新華社通信によると 、7日間の旅行者数は延べ約5億1500万人。新型コロナウイルスが封じ込められていた前年同期の70%にとどまった。AP通信が報じている。
一方、中国文化観光省の統計によると、旅行者が消費した総額は、同60%増の3890億人民元(約6.6兆円)となった。この数字から、中国の経済モデルが不動産やインフラ投資からサービス業や娯楽への消費に移行していると指摘する見方も出ている。
国慶節では、映画館に足を運ぶ消費者が増えた。朝鮮戦争中に米軍と戦った中国軍を描いた愛国的な映画「長津湖での戦い」の興行収入は大型連休期間で34.5億人民元(約587億円)に達した。米国などが映画館を閉鎖していたこともあるが、昨年の中国の映画館収入は世界最大となった。
※人民元円換算は1人民元17円でトラベルボイス編集部が算出