旅行比較サイトのスカイスキャナーはこのほど、「航空旅行における持続可能性(Sustainability in Air Travel) 2021年レポート」を発表した。これによると、コロナ禍で世界の人々はより環境に配慮した行動を意識し、また持続可能なライフスタイルの選択が、環境に配慮した旅行意向に影響を与えるようになっているという。調査はスカイスキャナーの委託でYouGov社が2021年9月に実施。英国、米国、オーストラリア、ドイツ、韓国、日本の18歳以上の6000人以上から回答を得た。
まず、過去18カ月で意識がどのように変化したか尋ねたところ、世界中の65%が「持続可能な旅行がこれまで以上に重要」と回答。一方で、日本人の63%は「持続可能な旅行の選択肢について、情報が不足している」とも答えており、同社サステナビリティ部門責任者のサム・エドワーズ氏は「カーボンオフセットは重要だが、パズルの1ピースに過ぎない。ユーザーが十分な情報を得た上で旅行の選択肢を決められるよう、旅行に伴う排出量や影響に関する透明性の高い情報を提供する必要がある」などとコメントした。
実際、スカイスキャナーでは、二酸化炭素排出量の少ないフライトがわかる「Greener Choice」表示を始めており、すでに6800万人の旅行者がすでに選択したルートで、より排出量の少ないフライトを選択しているという。
また、どのフライトを選択するかを決めるために重要な要素は、「価格」が最多で43%に上ったが、ただ、「環境に配慮したフライトを購入するためにもっとお金を払ってもいいと思う」との回答は、55歳以上は32%にとどまったのに対し、25~34歳が41%に上った。