【年頭所感】ヤフー マーケティングソリューションズ統括本部 第二営業本部 本部長 三村真氏 ―検索データに基づいた仮説で旅行業界に貢献

ヤフーのマーケティングソリューションズ統括本部第二営業本部本部長・三村真氏が、2022年を迎えるにあたって年頭所感を発表した。

三村氏は、コロナ禍で増大した検索データが前例のない状況を予測する貴重な手掛かりになり、ユーザーの新たな需要や心理の変化は以前とは全く異なる動きを見せていると説明。検索データを可視化・提供することで、マーケティングや販売促進の貢献ができると述べた。

旅行市場の動向やトレンドの予測・仮説を100%的中させるのは困難だが、99.9%に近づけることが旅行業界への貢献と捉え、企業がサイトの構成やUI向上、商品造成計画に役立てられるよう、データの持つ価値を提供して旅行業界への貢献や活性化への寄与を目指すとしている。

発表された内容は以下のとおり。原文のまま掲載する。


2022年 年頭所感

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年は、前年から続く新型コロナウイルス感染症の猛威がさらに拡大し、国内における度重なる緊急事態宣言や外出自粛要請により、全国的に経済活動が停滞しました。そのため当社でも、私が管轄する旅行領域を含め、様々な分野のビジネスに影響がありましたし、市場トレンド、消費者の考えや行動などが目紛しく変化していった年でもあったかと思います。

まだ予断を許さない状況ではありますが、その中でも少しずつ活気が戻ってきている事で、旅行業界においても希望の光が差し込んで来ているのではないでしょうか。

さて、このように市場トレンドが大きく変化してきた中で、我々は昨年より、目紛しく変化する消費者の考えや行動をデータで可視化し、旅行業界の中でマーケティングや販売促進に関わる企業様に、データインサイトをお届けする事に力を入れて参りました。

Yahoo! JAPANは日本最大級のページビュー数を誇る巨大なオンラインメディアであり、約100以上のサービスを展開しております。このコロナ禍、約2年の間でも非常に多くのユーザーに様々なサービスをご利用頂いておりますが、なかでも、我々が特に着目しているのは検索サービスです。

コロナ禍で日々蓄積され、増大した検索データは、前例のない状況を予測する為の貴重な手掛かりとなりました。ユーザーの行動データや検索傾向から見える新たな需要やユーザー心理の変化は、これまでとは全く異なる動きをみせております。

例えば、記憶に新しいGoToキャンペーンですが、政府によってGoToトラベルキャンペーンの開始時期が検討され始めると、GoTo関連ワードの検索が急増した、キャンペーン開始時期が見えてきた7月に入ると、近場で高級な旅を求める検索が一気に増加した、といったような動きです。具体的には「格安」「ビジネスホテル」といった検索ワードが急減し、「高級」「3泊以上」「連泊」、さらには「プール付き」「露天風呂付き」といった検索ワードが急増しました。

このような検索データを可視化・提供していく事で、マーケティングや販売促進においての貢献が出来るのではないかと考え、お役立て頂ける企業様に向けて、現在も積極的に提供している次第です。

今後も感染者の増減などで市場トレンドは変化していくと思いますし、旅行スタイルなどにおいて、新たなユーザーニーズも出てくることでしょう。

私共が、旅行市場の動向や、旅行者のトレンドについての予測をして、仮説を立てます。その予測を100%的中させるのは困難ではありますが、99.9%に近づける事こそが、旅行業界への貢献と考えております。データを把握し、その把握したデータを元に、今年は需要予測にもトライしていきたい所存です。

データインサイトに基づいて立てた仮説は、旅行業界の企業がプロモーションや販売促進を立案・実行する際にご活用頂けると自負しております。また、それぞれの企業様の自社サイトの構成やUI向上、更には商品造成計画にも役立てて頂けると思い、引き続きデータの持つ価値をご提供していきたいと考えております。

本年も引き続き、国内最大級の集客力を持つYahoo! JAPANによるデータインサイトを最大限に展開し、旅行業界への貢献や活性化への寄与を目指して参ります。

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

ヤフー

マーケティングソリューションズ統括本部

第二営業本部 本部長 三村真

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