NECソリューションイノベータ(NES)イノベーション推進本部プロフェッショナルの川村武人氏が、2022年を迎えるにあたって年頭所感を発表した。
川村氏は同社がデジタルの力で地域の魅力を最大化するスマートシティを注力テーマの1つとし、世界と地域をつなげるための地域観光業向けデジタル支援サービスを展開していることを紹介。観光の中小事業のデジタル化のハードルになっている資金や専門知識などのリソース不足を踏まえたサポートで、地域観光の需要獲得に結び付く支援をしてきたことを説明した。地域の魅力や世界観を直接伝えられるのは地域の観光事業者であるとし、地域観光のデジタル化をサポートして、観光サービスの価値と収益向上が続く社会を目指すとしている。
発表された内容は以下のとおり。原文のまま掲載する。
2022年 年頭所感
新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
NECソリューションイノベータは、高い技術力とイノベータの目線で人や社会の未来を描き新たな社会価値を創造するソフトウェア&サービス・カンパニーを目指しており、デジタルの力で地域の魅力を最大化するスマートシティを注力テーマの1つとし、さまざまな取り組みを進めております。
その取り組みの中で、2015年より全国に広がるネットワーク力を強みに、数多くある日本各地の多様な魅力を伝え、世界中の人と地域を繋げるための地域観光業向けデジタル支援サービスを、展開してきました。
2021年には、トラベルボイス社と共同で調査レポート「観光分野のデジタル活用による変革(DX)中小事業者の実態と成功事例」を公開し、観光関連の中小事業者様のデジタル化の阻害要因は、資金や専門知識などのリソース不足が大きなハードルになっていることが判明しました。
そのため、弊社が全国に展開している、観光事業者やDMOが提供する旅行商品の販売と管理業務をデジタル化するクラウドサービスの初期費用を大幅に下げるとともに、地域事業者様に寄り添い、デジタル化の成功を手厚くサポートしました。
東北海道の事業者様には、初めてのバーチャルツアー企画を支援し、旅行商品を拡充したオンライン販売を開始した結果、大都市圏を中心に緊急事態宣言が続くなかでも、地域の観光需要獲得に成功しました。
また熊本の博物館様には2021年9月下旬から約1カ月間限定で企画したナイトミュージアムイベントのオンライン販売を支援。事前の約4,000枚のチケット販売に成功しただけでなく、日時指定が可能な事前予約の仕組みで、来場者の分散と事前の時間単位の来場者数の把握によって、スムーズな運営を実現しました。
2022年も、デジタル化へのフォロー体制を構築し、お役に立ちたいと考えており、全国の地域観光組織様と共に、目標は大きく持ち、スタートは小さく始めることで、継続的な成功体験を創出していきたいと思います。
地域ならではの魅力や世界観を直接伝えられるのは、その地域に根差す中小の観光事業者様。日本の地域の勝ち筋はそこにあると信じ、デジタル化を支援し続けることで、最終的には地域自身がデジタルを有効活用し、継続的に観光サービスの価値と収益を上げ続けられる社会を目指していきたいと考えています。
「ソフトウェアカンパニーだからこそ、地域観光に貢献できること」を考え抜き、社会課題やとりまく様々な環境の変化に柔軟に対応しながらサービスを磨き続けることで、地域観光のデジタル化、地域活性化を推進してまいります。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
NECソリューションイノベータ株式会社
イノベーション推進本部 プロフェッショナル 川村武人