観光庁が、2021年10~12月期の訪日外国人消費動向(試算値)を発表した。それによると、訪日外国人の旅行消費額は285億円で、1人あたり旅行支出は51万8000円だった。なお、コロナ禍の影響がなかった2019年10~12月期の訪日外国人消費額は1兆2128億円で、1人あたり旅行支出は17万円。
新型コロナウイルス感染症の影響で、今期は羽田、成田、中部、関西、福岡の5空港のみで調査を実施。調査対象は訪日外国人のうち1年未満の滞在者などだが、大半がビジネス、親族・知人訪問、留学目的で、長期滞在者が多かったため、1人あたり旅行支出は例年より高い水準となった。
2020年4~6月期、7~9月期、10~12月期、2021年1~3月期、4~6月期、7~9月期は新型コロナの影響で調査を中止しており、四半期ごとの数値発表は2020年1~3月期以来となる。