欧米諸国の旅行関連企業の多くが、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、わずか2週間あまりで、ロシアでの事業の一時停止あるいは縮小を決めた。一部の企業は、激しい怒りと共にロシアへの制裁に加わっている。
米旅行メディアのスキフトは、現在、ロシアでの事業を一時停止あるいは縮小している観光にかかわる企業をまとめている。2022年3月11日時点(日本では12日)の内容を整理した。
ホテル、宿泊関連
- ヒルトン: 新規投資の一時停止。26軒のホテルは営業中
- マリオット: オフィス閉鎖。投資計画を一時停止。第三者が所有する28軒は営業中
- HRS: ロシアでのサービス停止
- ハイアット: 新規投資・開発の一時停止
- IHG: ロシアのオフィスを閉鎖。投資計画を一時停止
- アコー: 投資計画を一時停止。第三者が所有する55軒のホテルは営業中
- eDreams Odigeo: ロシアのウェブサイトを停止し、在庫を削除
航空会社、航空関連
- エアキャップ: 航空機リースを一時停止
- エアバス: 部品とサービスの提供を一時停止
- アラスカ航空: ロシアの航空会社とのパートナーシップを一時停止
- アマデウス: アエロフロート航空の予約を一時停止したが、旅客サービスシステムは維持
- セイバー: アエロフロート航空の予約を一時停止。旅客サービスシステムは維持。
- トラベルポート: アエロフロート航空の予約を一時停止
- アメリカン航空: ロシア上空の飛行を一時停止
- デルタ航空: アエロフロート航空とのパートナーシップを一時停止
- ユナイテッド航空: ロシア上空の飛行を一時停止
- ボーイング: 部品、サービス、技術支援の提供、チタンの購入を一時停止
- ボンバルディア: 新規取引の制限
OTA、旅行会社
- ブッキング・ホールディングス: 事業の一時停止
- Airbnb: 予約を一時停止
- アルファベット/Google Travel: ロシアでの広告出稿を停止したが、いくつかの広告は掲示中
- スカイスキャナー: ロシアのコンテンツを停止。取引プラットフォームから排除
- SamrTours: ロシアへのツアーを中止
- タック: 2022年のロシアへのツアーを中止
- エクスペディア: ロシア発着の旅行販売の一時停止
- GetYourGuide: 予約受付の一時停止
- Gアドベンチャー: ロシアへのツアーを中止。ロシアの代理店からの予約受付停止
- イントレピッド・トラベル: ロシアでの事業を停止。2023年は販売継続
- ケンジントンツアー: 2022年中の予約停止
- トラベルコーポレーション: ロシアへのツアーを中止
- トリップアドバイザー/ビエーター: ロシア関連の広告を排除
- TUIグループ: ロシアでのアクティビティ販売を一時停止
- リックスティーブス: ツアー催行を中止
- ウーバー: ロシア関連の広告を排除
金融、決済
- アメリカン・エキスプレス: ロシアの銀行が発行するアメックスカードの取引停止
- ビザ: ロシアの銀行が発行するカードの取引停止
- マスターカード: ロシアの銀行が発行するカードの取引停止
クルーズ
- カーニバル: ロシアへのクルーズを中止
- ノルウェージャンクルーズライン: ロシアへのクルーズの中止
- リージェントセブンシーズクルーズ: ロシアへのクルーズの中止
※編集部注:この記事は、米・観光専門ニュースメディア「スキフト(skift)」から届いた英文記事を、同社との提携に基づいてトラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。
オリジナル記事:The Full List of Travel Companies Retreating From Russia