観光庁が発表した主要旅行業者45社の2021年度(2021年4月~2022年3月)の旅行取扱額は、2020年度比40.8%増の1兆3967億7419万円だった。新型コロナウイルスの影響が2020年3月頃から始まる以前、2019年度比では69.5%減に落ち込んだ。
国内旅行は1兆2747億1170万円で、2020年度比では35.2%増と伸びたが、2019年度比では50.2%減と半減レベル。海外旅行は2020年度比80.7%増、2019年度比95.9%減の733億435万円、日本の旅行会社によるインバウンドは2020年度比437.8%増、2019年度比78%減の487億5814万円だった。
旅行商品ブランド(募集型企画旅行)を2019年度比でみると、国内旅行は取扱額が69.9%減の2666億9140万円、取扱人数が70.7%減の841万7429人にとどまった。海外旅行は取扱額1443万円、取扱人数251人、インバウンドは取扱額336万円、取扱人数89人だった。
なお、国内旅行を四半期ごとに2019年度比でみると、第1四半期(4~6月)は79.8%減だったが、第2四半期(7~9月)68.4%減、第3四半期(10~12月)37.9%減と徐々に回復。第4半期(1~3)月は8.1%増とプラス成長に転じた。
主要各社・グループの取扱額を2019年度比でみると、トップ3はJTB9社が56%減の6944億7705万円、KNTホールディングス13社が66.2%減の998億601万円、日本旅行が72.6%減の978億1473万円の順。海外旅行の取り扱いが多いエイチ・アイ・エス(HIS)6社は93.2%減の308億1150万円だった。