HIS、2022年4月取扱高はコロナ前の9割減、海外旅行は伸び顕著も、回復に至らず

エイチ・アイ・エス(HIS)が2022年5月31日発表した2022年5月の旅行取扱高は、2021年比同月比では89.4%増、新型コロナ発生前の2019年同月比では91.3%減の41億1513万円だった。

このうち、国内旅行は2021年同月比36%増、2019年同月比52%減の24億8383万円。年明けからのオミクロン株の急激な感染拡大で春休み・ゴールデンウイーク(GW)のレジャーマーケットの予約が鈍化していたが、3月にまん延防止等重点措置が全面解除されたことや、県民割が全国6ブロックに分けた領域内での旅行に拡大されるなど、需要再開の動きが見られたという。特に、沖縄キャンペーンが好調で、沖縄への送客がシェア4割を占めるなど取扱高をけん引した。

海外旅行は、2021年同月比378%増、2019年同月比95.8%減の16億2551万円。106カ国・地域の「感染症危険情報」がレベル3「渡航中止勧告」からレベル2「不要不急の渡航自粛」に引き下げられたことなどから前年同月比では高い伸びを示したが、引き続き全方面の企画旅行の催行を中止していたため、回復には至らなかった。

訪日旅行は、2021年同月比13.4%減、2019年同月比99.8%減の579万4000円だった。

発表された月次取扱高は、HISと同グループ5社(オリオンツアー、クオリタ、クルーズプラネット、ジャパンホリデートラベル、エイチ・アイ・エス沖縄)の社内取引を相殺した取扱高の合計。

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