米国のジェットブルー航空とスピリット航空の取締役会は2022年7月28日、両社の合併を承認した。ジェットブルー航空は38億ドル(約5054億円)でスピリット航空を買収する。買収後のジェットブルー航空の企業価値は76億ドル(約1兆円)になると見積もられている。
今後、独占禁止法に関して米司法省の承認を受ける必要があるが、ジェットブルー航空のロビン・ヘイズCEOは、「この合併は、ビッグ4と呼ばれる航空会社の運賃を引き下げるきっかけになる」との見解を示している。
合併が実現すれば、ジェットブルー航空は2022年12月のスケジュールで、30か国125以上の都市へ1日1700便以上を運航することになり、米国で5番目の規模の航空会社となる。
ジェットブルー航空によると、合併後の市場シェアは約9%に拡大するが、依然としてアメリカン航空、デルタ航空、ユナイテッド航空、サウスウエスト航空の4大航空会社が市場の80%を占めているという。
両社は、規制当局とスピリット航空の株主の承認が得られるまで、それぞれ独立した運航を継続する。現在のところ、2024年前半までには正式な契約が結ばれる予定。
※ドル円換算は1ドル133円でトラベルボイス編集部が算出