東京商工リサーチは、2022年7月の旅行業の倒産状況を発表した。それによると、倒産件数は3件で、6月の4件からは減少したものの、前年同月の1件から増加した。前年同月を上回るのは7ヶ月ぶり。3件全てがコロナ関連倒産。東京商工リサーチによると、バスなどで移動する日帰りツアーや合宿といった団体やグループの旅行も扱う事業者の息切れも散発しているという。
負債総額は3億2500万円で、2カ月ぶりに前年同月を上回った。ツアーオペレーターとして貸切バスの手配やクラブ・サークル合宿の企画などを手掛けていた国際観光の負債総額約2億7000万円が総額を押し上げた。
2022年(1~7月)の倒産件数は14件(前年同期19件)と前年を下回る水準で推移しているものの、東京商工リサーチは、感染者数が増加していることから、旅行マインドの低下が懸念され、先行きは不透明な状況が続くとしている。