エイチ・アイ・エス(HIS)は、グリーの子会社REALTYとスマートフォン向けメタバース「REALITY World」内に期間限定で開設したバーチャル支店「HIS トラベルワールド」の来場者数が、130万人を超えたと発表した。
同店舗は「入り込めるパンプレット」を体験する場として、2022年6月29日~7月27日までの約1カ月間限定で開設。ハワイや沖縄、ハウステンボスなどの人気の旅行先のフォトスポットなどをメタバース空間内に展開し、国内だけではなく、海外からもREALTYユーザーを含む多くの参加があった。
来場者の年齢を見ると、世代が若くなるにつれ参加者が多く、18~24歳は全体の60.7%を占めた。来場者の6割がリピートしたという。男女比は男性36%に対し、女性は64%だった。
体験者はアバターを通じたバーチャル旅行の配信だけではなく、同店舗内で撮影した写真をSNSに投稿するなど、リアルな旅行の訴求につながる多くの反響があったという。HISでは、メタバース空間の活用による新規顧客への新しいアプローチを確立したとしている。
HISでは現在、NFT(非代替性トークン)やメタバースなどweb3.0領域への事業展開を見据えたプロジェクトを進めている。今回の結果から得た知見をもとに、今後はBtoBでの新しいビジネスモデル構築にも取り組む方針だ。