ANAは、2023年3月期第2四半期(2022年4月1日~2022年9月30日)の連結決算を発表した。それによると、国内線では行動制限が緩和され、国際線でも各国の入国制限の緩和が進んだことにより、旅客需要が急速に回復し、航空事業を中心に増収。売上高は前年同期比83.4%増の7907億円となり、四半期純損益も前年の988億円の損失から196億円の利益となり、上半期としては3年ぶりに黒字に転換した。
業績が好調に回復していることを受けて、通期連結業績予想を上方修正。売上高は1.7兆円(前回発表1.66兆円)、営業利益は650億円(同500億円)、経常利益は550億円(同300億円)、純利益は400億円(同210億円)に修正した。
第2四半期の営業損益は前年の1160億円の損失から314億円の利益に、経常損益は1155億円の損失から302億円の利益に好転した。
航空事業の売上高は同92.5%増の7128億円。営業損益は前年の1137億円の損失から399億円の利益に改善した。
このうち、国際線旅客では北米/アジア間の接続需要の取り込みに加え、9月から水際対策が緩和され、日本発のビジネス需要や駐在員の一時帰国需要が回復基調となったことから、利用率は前年同期の23.8%から72.8%に大きく改善し、旅客収入は同430.9%増の1614億円となった。
国内線旅客では、、ゴールデンウィークや夏休み期間を中心にレジャー需要が着実に増加したことに加え、ビジネス需要も徐々に回復。利用率は前年同期の43.8%から58.9%に改善し、旅客収入も同時に117%増の2428億円となった。
LCCでは、行動制限の緩和に伴い国内線のレジャー需要が大きく増加したことから、旅客収入は同211.7%増の408億円。