世界大手オンライン旅行トリップ・ドットコム・グループ(Trip.com)は、2022年度第3四半期(2022年7月~9月)の営業実績を発表した。中国国内のホテル予約は前年同期比25%増、グローバルプラットフォームでの航空券予約は同100%増となるなど、今夏の中国国内旅行および海外での旅行需要の急速な回復によって業績は改善した。
同社のジェーン・スンCEOは「世界市場は正常化に向けて前進を続けた。特にEMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)および米国は、夏の旅行需要に牽引されて力強い成長の勢いを見せ、アジア太平洋地域全体でも旅行需要が急速に回復した」とコメントしている。
売上高は、前年同期比29%増、前期比72%増の69億人民元(約1380億円)。部門別では、宿泊予約は、中国国内の力強い回復によって、同32%増の29億人民元(約580億円)。交通チケットは、同44%増の26億人民元(約520億円)。パッケージツアーは、前年同期とほぼ同額の3億8700万人民元(約77億円)。法人旅行が同9%増の3億7000万人民元(約72億円)。
純利益は2億4500万元(約49億円)となり、前年同期の8億6800万人民元(約174億円)の損失から黒字化に転じた。第2四半期の4300万人民元(約8億6000万円)の黒字からも大幅に増加した。調整後EBITDAも前年同期の5億3700万人民元(約107億円)から14億人民元(約280億円)に大幅増となった。
※人民元円換算は1人民元20円でトラベルボイス編集部が算出