フォーカスライトがこのほどまとめた調査レポート「旅行体験の将来展望(The Outlook for Travel Experiences)2019~2025年」によると、現地ツアー、体験、アトラクション(略してTAA)市場は、2024年までに完全回復する見込みだが、その内訳には変化が見られるようだ。
2021~22年の世界の観光回復初期に需要を牽引したのは、近距離、国内、そしてローカル住民による利用だった。今後の予約状況については、まだら模様が続くと予測しており、地域や予約チャネル、業種などによって、回復スピードには差が出るとしている。
知っておくべき5つのこと
- TAA市場は、2023年中に予約高ベースで2019年比93%まで回復する。
- 同市場が2019年実績を超えるのは2024年以降になり、同年の世界全体での予約総額は2600億ドル(約34億3200万円)に達する。
- このマーケットには100万社ほどがひしめき、そのほとんどが小規模事業者となっている。10社中8社以上は、年間の取扱高が20万ドル(約2640万円)以下に過ぎない。
- 創業からあまり年月が経っていない若い会社が多い。全体の45%は2015年以降に事業をスタートした事業者だ。
- 事業者ウェブサイトへのオンライン予約は増えている。2019年は予約高全体の17%だったが、2021年は29%を占めた。
投資家や旅行関係者が、TAA市場に関するインサイトや指標、データを知り、今後、どこへと向かっていくのかを理解するためのレポート、「旅行体験の将来展望 2019~2025年」は、フォーカスライトとタビナカメディア「アライバル」による共同調査をもとに作成。最新のマーケット規模から、現地デスティネーション、カテゴリー(ツアー、体験、アトラクション)、流通チャネル(オンライン対オフライン)別に今後のトレンドを予測している。レポートの全文は以下へ。
調査レポート(英語):The Outlook for Travel Experiences 2019-2025
※この記事は、世界的な旅行調査フォーカスライト社が運営する「フォーカスライト(Phocuswright)」から届いた英文記事を、同社との提携に基づいて、トラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。
オリジナル記事:5 things to know about tours, activities and attractions