MMD研究所は先ごろ実施した「NFT(非代替性トークン)に関する調査」の結果によると、NFTの認知率は30.8%。現在の保有率は3.2%で、男性20代(9.0%)を筆頭に、男性30代(7.7%)、男性10代(5.7%)、男性40代(5.1%)と、男性が牽引している。女性の現在保有率は最も高い20代で3.6%にとどまった。
同調査は、スマホやタブレット、PCを所有する15~69歳の男女6763人に予備調査した後、NFT保有経験のある95人に対して実施したもの。
保有経験のあるNFTジャンルは、「スポーツ」(41.2%)、「漫画・アニメ」(39.2%)、「音楽・芸能」(34.0%)の順。NFTを保有する(していた)理由は、「ゲームに参加するため」(26.4%)、「話題になっていたため」(24.6%)、「好きなアーティスト・クリエイターの商品を保有するため」(24.6%)だった。
NFT未保有者が保有したいと思うNFTジャンルは、「漫画・アニメ」(38.2%)、「デジタルアート」(33.5%)、「音楽・芸能」(31.9%)があがった。ただし、保有を希望する理由では「長期的な投資のため」(31.7%)、「短期的な投資のため」(24.3%)、「話題になっていたため」(23.1%)で、保有経験者のようにNFTのジャンルに対する愛着や具体的な用途を目的とする意識は少なかった。
なお、NFTに対して使った合計金額(売却益は考慮せず、購入にかかった金額)は「5万円未満」(32.6%)が最多。次いで「5万円~10万円未満」(18.9%)、「10万円~20万円未満」(16.8%)となった。