タイ政府は、2022年10月1日から実施している外国人旅行者に対する緩和措置を継続する。入国時のワクチン接種証明の提示は必要なく、抗原検査あるいはPCR検査の陰性証明も求めない。1月8日から中国が国境を再開したことを受けて、タイでは外国人の入国要件について混乱が生じていたが、タイ国政府観光庁(TAT)は、改めて現行措置の継続を周知した。
また、外国人の滞在可能期間の延長も継続する。2023年3月31日まで、ビザ免除国からの旅行者は30日間から45日間に、到着時ビザを取得する旅行者は15日間から30日間に延長される。
コロナ前の2019年にタイを訪れた中国人旅行者は約1100万人。観光関連産業の収益はGDPの約5分の1を占めていた。AP通信によると、TATは当初、2023年の外国人旅行者数を約2000万人と想定していたが、中国が国境を開放したことから2500万人に上方修正。今後2~3年後にコロナ前の水準に回復し、2025年までには4000万人に達する可能性があるという。