日本政府観光局(JNTO)が発表した2022年の年間での訪日外国人旅行者数(推計値)は、383万1900人となった。2021年(24万5862人)からは大幅な増加となったが、コロナ以前の2019年(3188万2049人)比では88.0%減。
ただし、訪日インバウンドは、本格的な受け入れ再開となった2022年10月以降、右肩上がりの推移を見せており、2022年12月単月は前月の約1.5倍となる137万人。年間で最多となった。JNTOによると、今後も航空便の増便傾向がみられるといい、さらなる回復に期待がかかる。
12月の訪日客数を国・地域別でみると、多い順に韓国が45万6100人(前月31万5400人)、台湾が17万200人(同9万9500人)、香港が14万1300人(同8万3000人)で、特に上位3地域の勢いが強い。韓国は2019年比(24万7959人)でも83.9%増となり急伸している。次いで、米国が10万9500人、タイが8万3000人。JNTOでは、東アジアを中心にその他の地域も回復基調にあることが、訪日外客数の押し上げ要因になったとしている。
航空データOAG社のデータでも、回復傾向がうかがえる。国内主要空港(成田、関空、羽田、福岡、中部、札幌)に到着した国際線の便数は、前年比234.7%増の1万695便、座席数は225.2%増の253万1177便。前月よりも増加率が大幅に拡大している。空港別では札幌が、前年の0便/0席に対し、今年は478便/12万321席で、訪日インバウンドの回復の勢いを感じさせる結果となった。
訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。
国・地域別の2022年の訪日外国人数推移(2019年比)は以下のとおり。
直近10年の年次推移は以下のとおり。