JALは、各国の水際制限緩和などの環境変化を踏まえ、2023年度夏期ダイヤで国際線の供給量を拡大する。羽田路線では、5月28日から2便目となるニューヨーク線を新規運航するほか、3月26日からシンガポール線を毎日2便運航に、マニラ線を毎日運航にそれぞれ増便。これによって、羽田路線の運航便数はコロナ前の約1.5倍に拡大することになる。
成田路線では、グループLCC3社も合わせて、北米・アジア・中国とのネットワーク強化し、第三国への乗継利便性をさらに高める。また、夏休み期間には、羽田・成田・関西・中部からのホノルル線に加えて、成田/コナ線を運航するほか、ゴールデンウィークや夏休みの期間には成田/グアム線を運航し、レジャー需要の取り込みを図る。
JALは、2023年冬期ダイヤ中に、新たなフラッグシップ機材となるA350-1000型機を羽田/ニューヨーク線に投入することも決めた。JALの長距離国際線の主力機が刷新されるのは約20年ぶり。 従来機よりもCO2排出量を削減し、騒音を低減する同機を順次導入することで、 環境負荷低減の取り組みを加速させていく。
国際線需要の回復を見据えて空港機能も拡充
このほか、国際線需要の回復を見据えて、羽田空港では2023年春に国際線サクララウンジを拡張する予定。新しいサクララウンジは約380 席を追加。2019年10月にリニューアルオープンした既存のサクララウンジ(403席)と合わせて、提供席数は約2倍の約780席に拡大する。
また、ニューヨーク・ジョン・F・ケネディ空港では、2023年 5月28日から、従来の「ターミナル1」から、共同事業パートナーのアメリカン航空が 利用する「ターミナル8」に移転する。