博報堂のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、2023年2月の消費意欲指数が前月比3.3ポイント減となったものの、前年比では1.7ポイント増の44.6点となったと発表した。旅行意欲などが後押しし、2月としては過去5年で最高値となった。これは、20~69歳の男女1500人を対象に「来月の消費意欲」を点数化したもの。
例年、2月は年末年始の支出の反動で最も消費意欲指数が1年で最も落ち込む時期。しかし、「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は24.3%。年末年始商戦などでにぎわった1月に比べ4.0ポイント低下するも、前年比では1.8ポイント上昇。消費意欲指数と同様の動きがみられた。
16カテゴリーのうち、消費意欲トップは「食品」。ついで「ファッション」「外食」「旅行」が続いた。「旅行」については、前月比では減少しているものの、前年比では増加した。
同研究所では、年末年始で出費が増えた反動や物価高の影響はありながらも、旅行などへの意向が後押しをして、例年よりも消費意欲の高い2月となると予想している。