最後のかんぽの宿、「恵那峡温泉ホテルゆずり葉」として開業へ、地元企業出資の新会社がオーナーに

日本郵政最後の「かんぽの宿」が2023年4月18日、「恵那峡温泉ホテルゆずり葉」としてグランドオープンする。岐阜県の地元企業12社が出資した新会社「恵那峡リンクス」がオーナーとなり、女将塾が運営する。「恵那峡で過ごす豊かな滞在」をコンセプトに、恵那市が位置する東美濃地区の特産品や名産品を活用し、地元の人に愛され、誇りに思ってもらえる施設を目指す。

日本郵政が保有していたかんぽの宿は2021年10月、全国33施設のうち32施設をマイステイズ・ホテル・マネジメントなど5社の民間会社に売却することを発表したが、「かんぽの宿恵那」は恵那市が土地を寄付して建設された経緯があることから、一括売却から外し、買い取りに向けて協議をおこなっていた。

2022年3月に恵那市が設けた「かんのぽ宿恵那活用検討委員会」から、恵那ならではの宿泊施設とすることを目指し、日本郵政から市を経由して地元資本の新会社「恵那峡リンクス」に売却することが提案され、2023年2月の市議会議決を経て、恵那市が日本郵政から施設の土地と建物を買い取り、同額で恵那峡リンクスに売り渡すことが決定した。

新たにシモンズ製のベッド、スマートTV対応のテレビなど一部備品を導入。献立もリニューアルする。宿泊料金は2名1室2食付き、和室スタンダード利用が1人あたり1万4000円から。

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