エイチ・アイ・エス(HIS)は、今年のゴールデンウィーク期間(2023年4月29日~5月7日)の予約状況をまとめた。
海外旅行は前年比20倍と大きく伸び、復調の兆しが見えてきた。ただ、2019年比では、当時の日並びが土日祝日のみの10連休だったこともあり、30.4%となっている。平均単価は20万1100円で、前年比107.4%、2019年比123.1%。予約数のトップ3は、ソウル、台北、ホノルル。前年はランク外だった台北が急上昇した。また、再開したクルーズ旅行の需要も高く、外国客船の寄港地となる台北、プサン(5位)を押し上げる要因にもなっているという。
長距離路線については、前年より20ポイント下落したものの、全体の2割ほどを占めた。欧州が復調しており、なかでもパリの人気が高く、2019年比でもも57.5%と他方面と比較して回復が早くなっている。
国内旅行は前年比169.1%と好調。平均単価は前年比120%、2019年比114.8%の10万800円。予約数トップは沖縄県。本島が約7割と高い人気で、続いて宮古島、石垣島と離島が続く。2位以下は、北海道、長崎県、大阪府、東京都の順。
HISでは、GW明けの5月8日からはコロナの感染症法上での分類が「5類」に引き下げられることで、観光市場の回復速度はさらに上がると想定している。