米エクスペディア、3ブランド共通の会員制度「One Key」を正式発表、特典通貨も導入、まずは米国で開始

エクスペディア・グループは、新しいロイヤリティ・プログラム「One Key」のサービスを、2023年7月6日から開始すると正式発表した。まずは米国で開始。他地域での開始は、まだ発表されていない。

One Keyは、エクスペディア(Expedia)とホテルズ・ドットコム(Hotels.com)の会員プログラムを統一し、両ブランドに加えてバケーションレンタル(一棟貸しの民泊)のバーボ(Vrbo)の予約でも、共通の特典を提供するもの。会員限定のセール、宿泊施設への滞在時の特典、VIP施設へのアクセスなどの特典を提供。また、宿泊施設パートナーが、各プログラム会員に提供している特典も自動的に引き継がれる。

さらに、One Keyでは、旅行者が購入額の割合で獲得できる新しい特典通貨「OneKeyCash」を導入する。これは、3つのプラットフォームで宿泊施設を予約する際に、対象施設の割引として利用することができるもの。

一方、パートナーにとっては、One Keyを通じて、3つのプラットフォームの利用者にアクセスすることが可能になる。

エクスペディアによる2022年の調査によると、ロイヤリティ・プログラム会員は、非会員と比較して、平均で2.5倍の頻度で旅行を予約し、2.7倍の支出しているという。また、2023年3月の調査では、今後12ヶ月以内にレジャー旅行を計画している人は、非会員の67%に対して会員は95%と大きな開きがあることも分かった。

エクスペディアは、米国に続き、2024年からOne Keyを導入する市場を追加していく計画。


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