総務省統計局は先ごろ、「家計消費状況調査(2023年3月分結果)」を発表した。それによると、2023年3月の二人以上の世帯のネットショッピング支出額は2万2657円。前年と比べ、物価変動の影響を考慮しない名目増減率は12.4%増(※1)となった。ネットショッピング利用世帯自体の割合は52.5%で、前年と比較して微増(0.2ポイント増)で推移した。
調査の内訳をみると、引き続き旅行関係支出の伸びが顕著となっている。具体的には、2023年3月の旅行関係費は4423円で、名目増減率は前年比85.6%増。2019年8月(4771円)以来の高水準となった。全体の変化に対して影響度を示す名目寄与度(※2)も10.12%となり、他の品目より大きな影響をもたらしているのが特徴だ。
そのほか、衣類・履物類は2377円(前年比・名目11.4%増、寄与度1.20%)、チケットは948円(前年比・名目37.4%増、寄与度1.28%)となり、金額は前年比2ケタ増を記録。一方で、食料は4500円(前年比・名目1.0%減、寄与度-0.22%)となり、伸び率は前月より低下した。
※1 名目増減率=物価水準の変動の影響を除去していない増減率
※2 名目寄与度=全体の変化に対する貢献度合い
詳細データは以下から参照できる。