ビジネスジェット「HondaJet(ホンダジェット)」を活用したインバウンド富裕層向けのガストロナミーツアーの開発が進められている。インバウンド向けに飲食店や現地体験をeチケット化して販売する「Japanticket」が、本田技研と連携。訪日中に100万円以上を消費する富裕層、そのなかでも主に20~40代のアジア圏の富裕層を主なターゲットとして、地域の高付加価値体験とシームレスな移動体験を提供していく計画だ。
地域の高付加価値体験では、地域や季節に応じた食体験を中心に、地元の自然、文化、アート、ウェルネスなどの観光資源を活用し、1組4人からのプライベートプランを想定。また、シームレスな移動体験では、HondaJetとヘリコプターやハイヤーを組み合わせることで、二次交通を含む都市間の快適な移動を実現していく。
プレミアムガストロノミーツアーの提供に向け、2023年に羽田空港と富山を結ぶ第一弾のテストツアーを実施する予定。このほか、長野県白馬村、群馬県安中市、山口県岩国市などでもツアー開発を進め、2023年内のツアー販売の開始を目指す。
Japanticketは、飲食店の予約管理システムを開発・提供する「ebisol(エビソル)」によって2021年10月に設立された。Japanticketを中心としたコンソーシアムは、観光庁がインバウンド事業の支援を行う「観光再始動事業」にも採択されている。