長崎・南山手エリアに「ホテル インディゴ」開業へ、伝統的建造物を再生、森トラストがIHGが協業で

森トラストは2024年冬、長崎市に「ホテルインディゴ長崎グラバーストリート」を開業する。IHGホテルズ&リゾーツとパートナーシップを締結。フランチャイズ契約で、IHGのライフスタイル・ブティックホテルブランド「ホテルインディゴ(HOTEL INDIGO)」を掲げる。同社は2017年に同ホテルの基盤となる土地・建物「マリア園」を買収していた。

新規開業する「ホテルインディゴ長崎グラバーストリート」 は長崎の南山手エリアに位置し、世界文化遺産を構成する旧グラバー住宅や大浦天主堂などが至近。旧マリア園は、国選定の重要伝統的建物群保護地区の伝統的建造物に指定されており、赤煉瓦造りの外観、アーチ形の窓や白い鎧戸、大きなステンドグラスを入れられるようリブ・ヴォールト天井を採用した高さ10mの旧聖堂などを保存・復元・活用し、新たなホテルとして再生する。

ホテルのコンセプトは「時空を旅する 和・華・蘭ラビリンス」。客室をはじめ、日本、中国、オランダの個性が溶け合った異国情緒ある設えを特徴とする。階数は地上3階、地下1階。客室数約70室を予定している。

世界基準の外資系ブランドで、地域の個性で「唯一無二」のホテルに

今回の開業は、森トラストがホテル事業で掲げる「ラグジュアリー・デスティネーション・ネットワーク」構想の一環。世界に誇る日本の魅力を発信すべく、日本各地の都市部やリゾート地に世界基準の外資系ホテルを誘致・開発を展開している。

IHGとのパートナーシップを発表する記者会見で、森トラスト代表取締役社長の伊達美和子氏は希少な立地のホテルを「唯一無二の建造物をホテルとして再現する。歴史的・文化的な建造物を復元し、物語を未来につなげることが使命」と意気込みを示した。

IHGホテルズ&リゾーツ 日本&マイクロネシア マネージングディレクター アビジェイ・サンディリア氏は、その街の個性と土地ならでは歴史や文化を反映するライフスタイル・ブティックホテル「インディゴ」について「このセグメントは世界で急成長している。日本でも大きく成長すると見込んでいる」と自信を見せた。同ブランドは、現在、世界で143軒が運営されており、今後127軒の開業を予定している。

(右)森トラスト代表取締役社長 伊達美和子氏/(左)IHGホテルズ&リゾーツ 日本&マイクロネシア マネージングディレクター アビジェイ・サンディリア氏

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…