ANAとJALは、2023年お盆期間(2023年8月10日~8月20日)の利用実績をまとめた。それによると、国際線では、両社とも旅客数が2019年比で70%近くまで回復し、搭乗率は2019年同期と比較すると低いものの、85%前後まで持ち直した。国内線の旅客数について、両社とも前年は上回ったが、2019年の実績は下回った。
ANAの国際線旅客数は、前年同期比87.4%増の23万8389人。2019年同期比では66.8%まで回復した。搭乗率は前年同期比6.8ポイント増、2019年同期比では4.0ポイント減の83.3%。方面別ではハワイ線が好調で、旅客数は前年同期比3.3倍。8月10、11、12日の羽田・成田発、8月11と12日のハワイ発は、ほぼ満席となった。また、ソウル・バンコク線などアジア方面も前年比2.6倍となり、レジャー需要の回復が鮮明となった。
JALの国際線旅客数は、前年同期比64.4%増の21万8786人。2019年同期比では69.2%まで回復。搭乗率は前年同期比12.7ポイント増、2019年同期比では7.7ポイント減の85.7%となった。方面別では、ハワイ・グアム線、台北線、ソウル線の搭乗率が90%を超えた。
国内線旅客数は2019年レベルにあと一歩
国内線の旅客数は、ANAが前年同期比23%増、2019年同期比9.9%減の157万6653人。搭乗率は前年同期比11ポイント増、2019年同期比0.3ポイント減の84.4%。Peach Avaitonを含めた旅客数は182万4386人となった。ピーク日は下りが8月11日、上りが8月20日。8月13日はコロナ禍以降最多の1日15.4万人となった。
JALグループ、前年同期比13%増、2019年同期比4.1%減の125万1934人。搭乗率は前年同期比13.9ポイント増、2019年同期比0.6ポイント減の85.7%となった。全方面で前年を上回る総旅客数となり、特に中国・四国方面では、前年比22.6%増と好調。ピーク日は、下りが8月11日、上りは8月20日。