ユーロモニターインターナショナル社は、「サステナブル・トラベル・インデックス2023」を発表した。旅行・観光のサステナビリティについて、56の指標で総合的にその度合いを評価したもの。
それによると、国別トップは前年に続きスウェーデン。2位はフィンランド、3位はオーストリアとなった。南米のウルグアイは、前年から15位順位を上げ、初めてトップ20入り。トップ20のうち19カ国が欧州だった。
過去5年で大きな改善が見られたのは、エジプトとモルジブ。エジプトでは、旅行者一人当たりの消費額が増加したことで、観光業を通じた地域への経済貢献が他国よりも相対的に大きくなった。
また、サステナブルツーリズムの需要が高い国トップ3は、オーストラリア、アイスランド、ニュージーランドだった。
トップ20は以下の通り。
- スウェーデン
- フィンランド
- オーストリア
- エストニア
- ノルウェー
- スロバキア
- スロベニア
- アイスランド
- ラトビア
- スイス
- フランス
- リトアニア
- デンマーク
- チェコ
- ドイツ
- ポルトガル
- クロアチア
- ウルグアイ
- ルーマニア
- ポーランド
このほか、ユーロモニターが2023年2~3月にかけて実施した消費者調査によると、世界の消費者の80%近くが、サステナブルな旅行のためなら、通常よりも10%以上高い料金を払ってもいいと回答。また、「サステナブル・トラベル・インデックス2023」では、旅行者の41%がアドベンチャーツーリズムやエコツーリズムに30%以上の追加料金を払うという結果が報告されている。
なお、都市別トップは、2040年までに実質ゼロ排出を達成する目標を掲げているオーストラリアのメルボルン。以下、マドリード、セルビア、ストックホルムが続いた。