ヤマハ発動機、名古屋大学と共同で持続可能なモビリティ社会構築へ、沖永良部島をモデルに

ヤマハ発動機は2023年8月、名古屋大学、鹿児島県大島郡知名町、和泊町の3者と、沖永良部島をモデルとした脱炭素・持続可能なモビリティ社会の構築に向けた連携協定を締結した。沖永良部島でのモビリティ電動化に取り組み、課題の把握や解決策創出を目指す。連携期間は2025年3月まで。

モビリティの電動化課題の分析を重ねてきたヤマハ発動機と、交通課題や施策効果の定量的把握に関して実績のある名古屋大学がそれぞれの知見を共有。モデルとなる知名町・和泊町から地域課題や背景についての情報提供を受け、相互の資源を有効活用し、環境や地域の課題解決に向けた産官学連携を推進する。

具体的には電動車両の1回の給油で走行できる航続距離や充電時間などの性能、充電の場所やタイミングなど、島内のモビリティ電動化に向けた課題把握するほか、島民の日常生活や、島外からの観光、物流といった移動目的別、自家用車や公共交通機関などの車種別に整理した課題を比較・分析し、電動化の優先順位を明確化。これらを踏まえて解決策を探る。

また、共同研究の一環として、ヤマハ発動機が電動モビリティを貸し出し、島内の通勤や日常生活でのCO2削減効果の測定と電動車両普及の課題抽出をおこなう。まずは、知名町役場に125CCクラス電動スクーター3台を1年間貸与し、町職員が使用して検証する。

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