日本政府観光局(JNTO)によると、2023年9月の訪日外国人旅行者数(推計値)は218万4300人で、コロナ前の2019年比3.9%減(2019年実数:227万2883人)にまで回復した。1月からの累計は1737万4300人(2019年比28.8%減)で、年間2000万人の達成はほぼ確実だ。
訪日外客数を地域別でみると、多い順に、韓国が57万400人(2019年比83.4%増)、台湾が38万5300人(同2.4%増)、中国が32万5600人(同60.2減)、米国が15万6600人(同23.1%増)、香港が15万1100人(同3.1%減)。東アジアは中国以外の市場でコロナ以前を超過または同水準まで回復したほか、シンガポール(3万8100人/同30.7%増)をはじめとする東南アジアや、米国(同上)とカナダ(3万9800人/同39.5%増)の北米地域の増加が、全体を押し上げた。
23市場のうち、韓国や台湾をはじめ、東南アジアや欧米豪、中東などの15市場で、9月での過去最高を記録したという。
航空データOAG社のデータによると、2023年9月に国内主要空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)に到着した国際線は、便数は2019年比23.3%減の1万6383便(4990便減)、座席数は22.0%減の385万7247席(108万6786席減)だった。空港別では、羽田空港が便数(17.1%増の4100便)、席数(10.4%増の99万9089席)ともに2019年比を2ケタ増で上回ったほか、福岡空港も席数(2.1%増の33万119席)で2019年を超えた。福岡空港の便数(0.5%減の1584便)は、2019年水準にまで回復している。