奈良県で「ガストロノミーツーリズム」推進、訪日客に「酒」や「食」テーマに新ツアー、英語ツールの制作も

奈良県で2023年10月から2024年1月にかけ、インバウンド向けに「食」を軸にしたツアーが実施される。

オール奈良の協働による観光・文化振興プロジェクト 「日本の食の聖地巡礼・NARA」が、観光庁の地域一体型ガストロノミーツーリズムの推進事業を受託。奈良の酒や奈良をルーツとする食などをテーマにしたツアーをトライアル実施、ツアーに対応した英語ツールの制作をおこなう。魅力ある観光商品やツールを創出して共有することで、より多くの事業者が商品販売を展開しやすい環境づくりを目指したい考えだ。

「日本の食の聖地巡礼・NARA」は、2025年に奈良県への観光入込客数5100万人達成に向けて2022年に発足したプロジェクト。“日本の食のルーツ・DNAは奈良にあり”をコンセプトに、奈良の新しいブランドイメージ構築に向けた活動をしている。

今回、トライアルを実施する6ツアーの中心となるテーマは、日本清酒発祥の地・奈良での酒、食のルーツを取り入れた特別料理と体験プログラム。たとえば、2023年11月30日には正暦寺で、日本最古の酒母「菩提酛」による酒とその再現に携わった住職らによるトーク、境内の紅葉散策、伝統の精進料理、お茶と栗のスイーツなどを提供するイベントを実施する。

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