成田国際空港会社は、2024年3月期中間連結決算(2023年4月~9月)をまとめた。国際線の発着回数及び旅客数が前年同期を大幅に上回ったことから、営業収益は前年同期の531億円から997億円となり3期連続の増収。営業利益は前年同期の170億円の損失から43億円に、中間純利益は前年同期の185億円の損失から36億円となり、4期ぶりに黒字化を達成した。
セグメント別では、空港運営事業が、空港使用料収入および旅客施設使用料収入が増加したことから、営業収益は前年同期比61.2%増の418億円となった。営業損失は135億円。
リテール事業は、直営店舗の物販・飲食収入、構内営業料収入とも大幅に増加したことで、営業収益は前年同期比318.3%増の422億円、営業利益は115億円となった。
施設貸付事業は、検疫所への貸付面積が減少したことなどから、営業収益は前年同期比8.8%減の142億円、営業利益は前年同期比21.2%減の58億円となった。
2023年10月、外国人旅客数が10月として過去最多に
また、2023年10月の航空旅客数も発表。全体では前年同月比82%増の301万人となった(2019年同月比15%減)。国際線旅客数は同124%増の232万人(同22%減)。このうち、外国人旅客数は同260%増の156万人(同3%増)となり、10月として過去最多となった。国内線旅客数は同12%増(同16%増)となり、同じく10月として過去最多となった。
発着回数については、国際線が1万1432回で2019年比では21%減で完全回復には至っていない。国内線は2019年比4%増の4326回。
成田国際空港会社では、2023年度通期の国際線旅客数を前年度比105.3%増の2783万人、国内線旅客数を同9.6%増の763万人と予想。営業収益を同52.7%増の2006億円、53億円の営業利益を見込む。