観光庁が発表した宿泊旅行統計調査によると、2023年11月(第1次速報)の延べ宿泊者数は、前年同月比16.9%増の5356万人泊で、2019年同月比では7.9%増だった。日本人が2019年同月比で3.4%増の4196万人泊、外国人は同28.0%増の1160万人泊で、ともに3カ月連続で2019年を超えた。
2023年11月の客室稼働率は61.0%。2019年同月との比較では4.6ポイント減だった。都道府県別では東京が78.6%と最も高かった。施設タイプ別では、旅館が41.8%、リゾートホテル55.9%、ビジネスホテル76.0%、シティホテル76.2%、簡易宿所26.1%。
2023年10月の国籍別トップは韓国
2023年10月の延べ宿泊者数(第2次速報)は、2019年同月比7.4%増の5378万人泊。うち日本人は同4.3%増の4152万人泊、外国人は同19.5%増の1226万人泊だった。延べ宿泊者全体の占める外国人の割合は22.8%。
都道府県別のトップ3は、東京(2019年同月比31.4%増・911万2330人泊)、大阪(同18.4%増・470万8450人泊)、北海道(同3.0%増・313万9030人泊)の順。2019年比伸び率トップも東京。長崎県(20.1%増)、栃木県(20.1%増)、長野県(15.4%増)のほか、大阪府、兵庫県(13.5%増)、京都府(12.8%増)など関西圏で伸長した。
また、2023年10月の国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、1位が韓国(135.2万人)、2位が台湾(133.8万人)、3位が中国(119.6万人)、4位が米国(117.3万人)、5位が香港(54.4万人)。上位5カ国・地域で全体の55.8%を占めた。2019年同月比の伸び率を見ると、最も伸びたのは韓国で291.4%増。このほか、カナダ(79.8%増)、米国(69.4%増)、シンガポール(55.4%増)、スペイン(50.5%増)などの増加率が高くなった。