米ケンタッキー州で、宇宙人向けに観光プロモーション、40光年離れた惑星にメッセージ送信、連邦航空局も承認

米ケンタッキー州のレキシントン・コンベンション&ビジターズ・ビューロー(The Lexington Convention and Visitors Bureau)は、赤外線レーザーで宇宙にメッセージを送り、地球外旅行者を誘致するという奇想天外なプロモーションを展開している。

メッセージは、「ケンタッキー州中央部の上空から大気圏を降下すると、最初に気づくのは、活気あるレキシントンの街を取り囲む緑豊かな田園風景です。それが私たちの自慢である『ブルーグラス』です」という文言で始まり、ケンタッキーを代表する観光素材である牧場やバーボンについて説明。宿泊や食事、ショッピングのスポットも紹介している。

ケンタッキー州では、1948年に米空軍の戦闘機がUFOに撃墜され、パイロットが死亡する「マンテル大尉事件」が発生。真相は不明だが、今も米国では議論が続いている。

観光局では、科学者などと協力し、地球から40光年離れた太陽系TRAPPIST-1にある居住可能と言われている惑星に向けてメッセージを送信した。このメッセージには、コード化されたビットマップ画像も含まれ、送信にあたっては米連邦航空局(FAA)の承認も得ているという。

言語学者のアンドリュー・バード博士は「ビットマップ画像がすべての鍵になるだろう。その画像には、生命の要素、レキシントンの象徴的な風景、水、バーボン、さらにドーパミンの分子構造を表す画像も含めた」と明かした。

メッセージが目標の惑星に到達するまで40年、何らかの反応が返ってくる可能性があるとすれば、さらに40年かかる。観光局は、それまでの間は、地球上の旅行者を迎えたいと話している。

※本記事は、AP通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。

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