さまざまなオンライン販売戦略を展開させているアメリカン航空。同航空CCOのナス・ラジャ氏は2023年通期の決算発表会見で、世界中の旅行会社に同航空のオンラインチャネルに参加するように呼びかけた。
ラジャ氏は「我々は、オンラインでのサービス機能をさらに強化し、オンラインで購入する顧客により多くのマイルを提供する予定だ。今後、オンライン以外のチャネルでのサービスを制限する」と明言した。
現在、同航空の予約の80%がオンライン経由。そのうち65%が自社サイトあるいはモバイルチャネル経由だという。2023年4月からは一部のコンテンツをIATA (国際航空運送協会)が推進する航空券流通データの新規格「NDC(New Distribution Capability)」のみで配信する取り組みも始めた。同航空は、すべての予約をオンライン経由にする目標を掲げている。
ラジャ氏によると、売上の10%は、基本的なエコノミー航空券を探しに訪れ、結果的により高価な商品やサービスを購入する顧客からのもの。その割合は前年比で25%増え、そのほとんどはウェブサイトあるいはアプリなどオンラインを経由したものだったという。
※この記事は、世界的な旅行調査フォーカスライト社が運営する「フォーカスワイヤ(PhocusWire)」から届いた英文記事を、同社との正式提携に基づいて、トラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。
オリジナル記事:AMERICAN AIRLINES DOUBLES DOWN ON DIGITAL DISTRIBUTION STRATEGY