ウーバー、石川県加賀市のライドシェアをアプリで支援、自治体との連携は全国初、ドライバー不足解消に一役

ウーバー・ジャパン(Uber)は、石川県加賀市が自家用車を活用して開始する「加賀市版ライドシェア」の導入を支援する。政府が2023年12 月に規制緩和を発表した後、ウーバーが自治体とともに「自家用有償旅客運送(一般ドライバー・自家用車による運送サービス)」をおこなうことを明らかにしたのは初めて。「加賀市版ライドシェア」では、ウーバーアプリが導入される。

加賀市では、2024年3月16日の北陸新幹線延伸による「加賀温泉駅」開業で観光客増加が予想されているが、深刻なバス・タクシー事業者のドライバー不足により、増車を見込めないのが現状。また、能登半島地震では、被災地からの避難者の移動手段の確保や、旅行のキャンセルによる観光産業への経済的な影響などの課題に直面している。

加賀市版ライドシェアの開始にあたり、加賀市はドライバー募集を開始。「市民や観光客の移動手段として、ご自身の自家用車と空いている時間を使って、運行業務をおこなっていただきます。」として、2024年3月1日時点で21歳以上、普通自動車運転免許取得後3年以上経過していることなどを条件に50名程度を募集している。

2023年12月28日に国土交通省がおこなったラストワンマイル・モビリティ等に係る通達改正では、自家用有償旅客運送について、運賃はこれまでタクシーの1/2目安から「タクシー運賃の約8割」目安に見直された。また、宿泊施設などが保有する車両を実施主体である観光協会などに提供することも可能であることが明示されている。

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