JTBはインキュベーション事業会社のインターウォーズと資本提携し、企業内起業家(イントレプレナー)養成による新事業創出プログラム「イントレパス」を発売した。JTBの顧客基盤や全国各地のネットワークとインターウォーズのノウハウを統合してスタートアップ・エコシステムを構築し、企業内起業家の養成から市場投入までをワンストップで提供する。
イントレパスでは、企業内起業家の養成を通じて新規事業開発を成功に導く道筋を、ステージゲート法に基づいたサポートプログラムで提供。プログラムは2つのフェーズに分けており、第1フェーズでは、新規事業開発の土壌づくりや事業アイデアを実践的なビジネスモデルに昇華させる。そして第2フェーズで新規事業計画をスケールさせるために必要な組織づくりや販売戦略などを策定し、市場投入後の勝ち筋の検証まで進める。
JTBによると、資本提携と同プログラムの開発の背景には、スタートアップへの投資額を2027年度に10兆円規模とする政府の「スタートアップ育成5カ年計画」がある。大学企業やオープンイノベーションの推進だけではなく、一般企業の新規事業開発推進も対象に含まれており、JTBではイノベーション領域における大きなビジネスチャンスとしている。