星野リゾート、2024年は国内6施設を開業、新たな取り組みで運営施設の廃油をSAF再資源化も

星野リゾートは2024年4月17日、プレス発表会を開催し、同社の最新動向を発表した。2024年は新たに国内に6施設を開業。全73施設に拡大する。

このうち、千葉県新浦安エリアに2024年6月20日に開業する「星野リゾート 1955東京ベイ」は、テーマパーク旅を快適に楽しめるよう、サービスを設計したのが特徴。例えば、チェックイン前やチェックアウト後の時間も有効活用できるよう、半個室などがあるパブリックスペースや荷物を預けられる無料のロッカーを設置。パーク開園前のプリチェックインにも対応する。このほか、館内レストランは朝は6時から、夜は23時まで営業。軽食やお酒などが購入できる24時間営業の売店も設置する。

「星野リゾート 1955東京ベイ」のパブリックスペース「2nd Room」。ホテルは世界初のディズニーランドが開業した1955年頃のアメリカの世界観がモチーフ

また、温泉旅館ブランド「界」では、4月25日に「界 秋保」を、9月5日に「界 奥飛騨」をオープン。これにより、「界」は計24施設となる予定だ。星野リゾート代表の星野佳路氏は「界」で30~50施設の展開を目指していることを明かし、「このスケールメリットが、『界』を世界に発信するためのマーケティングパワーになる。日本の有名温泉地に拠点を作っていくことが、中長期的な戦略としても必要」と拡大への意欲を話した。

なお、「界」に関しては、70歳以上限定で販売する温泉サブスク「温泉めぐり 界の定期券」を発売。今年で3年目の取り組みとなるが、これまで購入者の9割が、同商品に含まれる年間12泊を利用しているという。

「界 秋保」の客室「紺碧の間」。宮城県での「界」の開業は初

このほか、廃食用油を持続可能な航空燃料(SAF)等に再資源化する取り組みも開始。日揮ホールディングスとレボインターナショナル、SAFFAIRE SKY ENERGYとの4社の取り組みで、星野リゾートは運営施設で生じた廃食用油を提供する。まずは、「OMO関⻄空港 by 星野リゾート」から開始し、順次、国内各施設へ拡大していく予定だ。

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