持続可能な観光を目指す「Travelyst」を立ち上げた英国のヘンリー王子は、Travelystの年次総会で「旅行業界は、旅先の地元コミュニティと良い関係を築かなければ、観光産業の未来はない」と主張した。
また、「旅行や観光は、コミュニティによってつくられた地域に依存しており、それがなければ私たちは旅行する場所がない。コミュニティは旅行の中心であり、私たちが訪問する場所の管理者である地域の人たちへの対応を改善していく必要がある」と述べた。
Travalystは、グーグル(Google)、ブッキング・ドットコム(Booking.com)、トリップアドバイザー(Tripadviser)、エクスペディア(Expedia)など世界大手OTAが支援する独立非営利団体。旅行者によるCO2排出量の削減、オーバーツーリズムの防止、地域経済の発展を支援している。
一方で、ヘンリー王子と妻のメーガン妃は、公務に出席するためにプライベートジェットを使ったことで、「偽善的だ」との非難を受けたことがある。それに対して、ヘンリー王子は、家族の安全を守る時、ある特定の状況でしか使ったことはなく、常にCO2排出量を相殺することに努めていると反論した。
ヘンリー王子、2020年に正式に英国王室を離脱する前にTravalystを設立。これまでに夫妻はさまざまなプロジェクトを立ち上げている。
※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。