LINEヤフーの事業者向けサービス「ヤフー・データソリューション」は、韓国文化が日本でブームになっている背景とその影響を分析したレポートを発表した。
デスクリサーチツール「DS.INSIGHT」を活用し、2020年6月から2024年6月までの「韓ドラ」の検索数推移を見たところ、現在と比較して検索ボリュームが非常に多かったことがわかった。コロナ禍で動画配信サービスを利用する人が増えていたなかで、当時話題になっていた「愛の不時着」「梨泰院クラス」などを通じて、韓国ドラマに興味を持つようになった可能性があると分析している。
同時期に韓国のアイドルやオーディション番組の検索数推移も伸長。コロナ禍にメディアを通して韓国の文化に触れる機会が増えたことが伺えるとしている。
また、「韓国語 勉強法」「韓国料理 レシピ」「韓国ファッション」の検索数も、「韓ドラ」がよく調べられていた2020年後半から2021年にかけて同様に上昇。2021年の「韓国語 勉強法」の検索数は前年比231%、「韓国料理 レシピ」は141%、「韓国ファッション」は295%となった。
「韓国旅行」の検索数推移については、海外旅行の規制が緩和され始めた2022年ごろから検索数が増加。また、「旅行」と一緒に検索されている地名でも、北海道、ハワイ、沖縄に続いて4位、また直近1年でも5位となった。
このほか、「韓国 旅行」を検索している人が前後にどんなキーワードで検索しているかを調べたところ、検索する前には「[ありがとう などの表現] 韓国語」「韓国語 勉強法」などが検索されており、韓国語の勉強と旅行との関連性が伺える結果となった。
また、K-POPアーティストの名前や韓国の俳優の名前も見られ、韓国のドラマやアイドルなどのコンテンツに興味を持ったことで、旅行にも興味を持つようになるという可能性が考えられるとしている。