オーストラリア拠点のカンタス航空は、パッケージ旅行を扱うOTA「TripADeal(トリップアディール)」を完全子会社化する。カンタス航空は2022年にTripADealの51%の株式を取得し、同航空のマイル会員向けにさまざまなパッケージ旅行を提供してきた。今回、新たに残りの49%の株式を2億1100万豪ドル(約220億円)で取得する。
これにより、カンタス航空とジェットスター航空の航空ネットワークとパッケージ旅行との相乗効果が強まるほか、グループ全体でコスト削減効果が年間少なくとも5000万豪ドル(約52億円)に達すると予想している。
今回の買収で、カンタス・フリークエントフライヤーおよびカンタスビジネスリワードを運営するカンタス・ロイヤルティ社はパッケージ旅行市場への進出を加速させる。マイレージ会員向けのツアーを、よりカスタマイズされた統合された体験とする。また、2024年度の基礎 EBITを5億豪ドル(約522億円)から5億2500万豪ドル(約547億円)と予測するとともに、2025年度の基礎EBITを少なくとも10%の成長に回復させる計画。
TripADeal は引き続き独立した事業として運営され、カンタス航空やジェットスター航空以外にもさまざまな旅行パートナーや航空会社と連携して、パッケージを造成・提供していく。
※豪ドル円換算は1豪ドル104円でトラベルボイスが算出