持続可能な観光を目指す非営利団体「Travelyst」は、設立から5周年を迎えるにあたって、今後5年間のビジョンを発表した。旅行と観光に関する持続可能性データの取得と配信の一元化をさらに進め、旅行者が旅先の環境対策や温室効果ガス排出量削減の方法について十分な情報に基づいて判断できるようにする。
Travelystは、2019年にサセックス公爵ハリー王子によって設立された非営利団体。現在、アマデウス、ブッキング・ドットコム、エクスペディア・グループ、グーグル、マスターカード、セーバー、スカイスキャナー、トラベルポート、トリップ・ドットコム、トリップアドバイザー、ビザが参画している。
設立当初から、宿泊施設向けに統一したデータで持続可能性を測定し、旅行者が、価格やレビューに加えて、その情報をもとに、旅行先の全体像を把握できる仕組みの構築を目指してきた。また、誰でもその持続可能性の情報にアクセスできることも目指している。
さらに、長期的には、鉄道、アクティビティ、旅先など他の分野でもフライトや宿泊施設と同様の取り組みを進めていく。
Travalystは2024年9月初め、主要な予約プラットフォームでフライトでの排出量推定値を拡大。現在、宿泊施設でも同レベルの排出量推定値に拡大していくことを目指している。
また、取り組みの一環として、Travalystは、ビジネス・サステナビリティ・マネージメントのスタートアップ「Weeva」を買収した。